· 

片山新発田市長へ未来の市政に対する提案書

私「小柳はじめ」は、東京で生まれた後、埼玉県を始め、新津や新潟、胎内市に大阪と転々とし、結婚を機に新発田に住み始めました。その間、音楽鑑賞団体の「下越音楽鑑賞協会」の立ち上げを始め、 様々な地域の活動や起業による旅行会社の運営を通して、一市民として新発田に深く、そして密接に関 わってきました。

 

そのような中で、娘は新発田で生まれ、昨春にはようやく高校生になりました。経済的にも大変苦し く、会社の運営も決して楽とは言えない中で、懸命に子育てや仕事に取り組んで来た18年間であった と思います。

 

現在、大きな視点で新発田市の地域としての発展を考える上で、現在の状態は「世の中の変化のスピ ード」に行政の頭脳がついて行ってないように感じます。片山市長は旧態依然とした「お役所」の風潮 を改革し、特定業者との癒着も行わず、微妙な力関係の中で無難に市政改革を行ってきたと私は考えて います。しかし、変化のスピードは想像を絶する勢いをもって加速し、戦後築き上げてきた日本の成功 モデルが音を立てて崩れようとしております。一地方都市である新発田もその大きなうねりの中で、変 革を余儀なくされているのだと思います。

 

私は、片山市長が一部の取り巻きや特定の団体等の意見、目先の事象だけに目を奪われないよう、ま た、市民が夢を持って暮らせるよう10年先、20年先の子や孫の世代のためのビジョンを明確に示し、 行政の舵取りを行うことを切に希望しております。

 

 

 INDEX

 

  1. 選挙結果についての論評 
  2. 新発田駅橋上化の推進は市民に対し支出規模の承認を行うべき 
  3. 新発田の地域ブランド力を高めるために 
  4. アジアからの訪日観光客を増やすために 
  5. 子育て支援策と市独自の奨学金の拡充 
  6. 文化関連事業の充実による街のステータスのアップを図る 
  7. まとめ

 

1. 選挙結果についての論評

 

昨年11月の市長選挙は告示2日前、私の「無投票阻止」の思いからの急遽決めた立候補により、選 挙戦となりました。結果は周知の通りではありますが、私への得票は決して「片山市長への批判票」ば かりであるとは考えておりません。

私が選挙期間中にもらった多くの市民からの激励や応援の声は、ちっとも「片山市政への批判」では なかったように感じます。私は立候補の理由について何度も「片山市政は大きな失政はない」と繰り返 している以上、おかしな話ではありますが私自身の考えは「片山市長の方向性」には誤りはないと確信 しております。しかし、私への得票数が1/3あまりにもなったことは、特定の県議との関係や、政策 に対する説明不足、無投票へ誘導しようとする「選挙の洗礼からの逃げの姿勢」や市長の年齢など様々 な要因が有るとは思います。

しかし、批判だけで何千人もの市民が私に投票をするでしょうか?私は選挙期間中150回にものぼ る街頭演説中での反応や市民からの激励などを勘案すると、私への投票の7~8割は「新発田の将来に 希望や夢」を託した結果だと考えています。よって私は、片山市長には「批判が1万票も有った」と考 える必要は全く無いと考えています。ですから、市長は今までの改革路線をより一層スピードアップさ せて強力なリーダーシップと権限で、新発田を豊かに、そして市民を幸せにするための政策を推進する 必要が有ると考えています。

各論においては私が考える政策とはやや違いがあります。この部分について「市政運営に対する提案」をまとめましたので、一市民の思いや提案だと考えていただければ幸いです。

 

 

 

2. 新発田駅橋上化の推進は市民に対し支出規模の承認を行うべき

 

地域の顔としての新発田駅であると言っても、民間の鉄道事業者であるJRのための巨額な財政支 出は、市民感覚独特の金額の限度がある筈であるので、市民に解りやすく説明する必要があると思い ます。

例えば25億円必要だとすれば、橋上化によってそれに見合う年間どれ位の経済効果があるのか、 その効果の試算の内訳と根拠が絶対に必要だと思います。

単に数字合わせ的な試算や、役人が得意とする絵空事のような根拠の羅列ではなく、市民感覚での 経済効果(コストパフォーマンス)が充分に叶うものであることを証明する必要があります。県立新 発田病院が出来たからと言って、どさくさに紛れて「建設工事」を確保しようとすれば、「市長選挙に 協力した建設業界への論功行賞」と言われてもなんの反論も出来ないでしょう。

私は一市民として、経済効果などの試算が明らかにされない中での計画が遂行されるようであれば、 実質的なオール与党体制の市議会でのGOが出たとしても、リコール運動などを通してその判断を正したいと考えております。

 

 

 

3.  新発田の地域ブランド力を高めるために

 

市長は「食料供給基地」としての位置付けを模索しておりますが、新発田の基幹産業はやはり「農業」 でしょう。以前であれば繊維関連の産業であったかも知れませんが、今では中国を始め、新興諸国との 競争の激化から、コスト競争に勝ち残る術もありません。その点、食料関連であれば消費者の「食の安 全」に対する関心も非常に高いため、現状では最も早く結果が得られる分野であると私も考えます。し かし、ただ生産能力の向上等のために限られた資本を振り向けても大きなリターンは得られないと感じ ます。

今後は「新発田ブランド」として「固有のブランド力向上」を指向し、消費地での思い切ったプロモ ーション等の販路の構築を強力に推進する必要があります。一例として、私が提案するのは、都心に「お にぎり屋」の出店及び運営行い、新発田米の知名度をアップしたり、「手作り漬物バー」を展開することです。勿論スタッフはチャレンジショップ的に運営を行い、観光業と連携した包括的なファンを開拓し、 囲い込むことです。

何れにしても東京で情報を発信する事が必須になります。勿論、年間を通しての月岡温泉の集客も大 きな鍵となるでしょう。その為「新発田の地物の農産物や水産物」などの食材を積極的に採用するため の仕組みを強化するために、新しい助成金制度の創設や各種の減税措置などを検討する必要が有ると考 えます。

また、海の恵み日本海~二百名山「二王子岳」~百名山「飯豊連峰」まで続く自然環境と月岡温泉の 観光資源と農業資源を徹底的に連動させた「新発田ブランド」の強化策を早急に取り組むことを提案い たします。

 

 

 

4. アジアからの訪日観光客を増やすために

 

新潟は経済的な後背地を持たないため、外部からの「富の流入」を促すには観光の強化が欠かせませ ん。即ち県外から訪問する観光客をいかに増やすかが、経済的な発展を画策する上で非常に重要な課題 となります。

私は、都会生まれで様々な都市に住んだ経験を持ち、旅行会社の運営で訪問した日本全国、世界各地 の見聞によって、新潟の良さや、新発田が競争に勝ちうる素材について、日頃から考えています。しか し国内に於いて観光客を吸引するためには東京在住民に対してプロモーションを行う必要がありますが、 日本全国に向けた交通網が整備されている東京から、全国的な競争を勝ち抜き、新潟へ人の流れを作る ことは非常に困難であると考えます。

実際に東京都内の旅行代理店の店頭に並ぶパンフレットの扱いを見れば一目瞭然です。安近短では長 野県、1泊圏では伊豆、箱根や南東北、遠方では九州、沖縄…新潟では一番扱われている佐渡でさ え、「一応置いておく程度」の存在感です。まして新潟平野の新発田を取り上げたパンフレットなどは、 まず見掛けることはありません。

私は激増する台湾や中国沿岸部、韓国からの観光客の誘致について、新発田は本格的且つ早急に取り 組む必要が有ると考えます。例えば台湾人から見て、旅行のコンテンツとして魅力的な「雪・城・温泉 ・山海の幸・人情」とどれを取っても有利に働くと考えます。例え地元では「緩斜面ばっかりで面白く ない」と言われるニノックススキー場でさえ、台湾の「とりあえずスキーを体験したい」と言う要望に は充分に応えることが出来るのです。

 

 

 

5. 子育て支援策と市独自の奨学金の拡充

 

これからの時代に於いては、若い世代の力が街の持つパワーと直結します。その為にはまずは働く場 所の確保と育児環境の充実が欠かせません。

働く場所のプランについては私は、1農産物のブランド化によって街への増収を図り2連動する観光 振興によって更に増収を図り3このサイクルを更に大きく回しながら、経済力の向上を図る…と言 った青写真を描いています。しかし、このプロジェクトを成立させるためには、若い感覚のエネルギッ シュな人材がたくさん必要です。

その人材を確保するためには、絶対的に住環境から子育て環境までのトータル的な街のステータス向 上が必須なのです。私はその為にも「若く優秀な人材誘引するための施策」として一番に子育て支援策 の充実を訴えています。子育て支援と言えば一般に乳幼児や小学生位までの政策を思い浮かべがちです が、私は更に大学進学や留学についての奨学金制度を拡充すべきと考えます。

勿論、自治医大のような発想で奨学金受給者が市にとって有益な働きをする場合のメリット等も打ち 出す必要があるかも知れませんが、赤ちゃんから大学卒業まで、トータル的に援護できるようなシステムが必要であると考えます。

 

 

 

6. 文化関連事業の充実による街のステータスのアップを図る

 

新発田には立派な文化施設が有りながら、果たして充分な活用はされているでしょうか?ハコ物行政 の賜で各地に立派な文化ホールはありますが、「施設有って中の行事無し」の状態の施設があまりにも多 いのではないでしょうか?

ご多分に漏れず新発田市民文化会館でも市民が楽しみにしている「プロの公演」は関連予算の削減か ら年々減る一方です。つまり「良い冷蔵庫を買って自慢していながら電気が引かれていないようなもの」 です。文化施設は中で行う公演が沢山有って初めて意味のあるものなのです。

私が18年前に立ち上げた「下越音楽鑑賞協会」では今年秋、本場ロシアのバレエ公演を実施します。 満席にしても大赤字になるような公演を単独に行うには非常に厳しいものがあります。市に対しては共 催の依頼を行っていますが、例え財政出動が無い事業だとしても、共催を認めないとの話でした。街に とってステータスをアップさせるための貴重な事業を無駄にしないためにも、行政としての積極的な関 与を要望いたします。

 

 

 

7. まとめ

 

この度は私のような一市民の提案に目を通していただきありがとうございました。4月からは隣接 する新潟は政令市となり、今以上の都市パワーを持って、カネ、モノ、ヒトの全ての素材をより勢い を増して吸収していくことでしょう。

そのような大切な時、グズグズはしていられません。大至急、新発田の10年後、20年後の青写 真を市民に示し、市民の勇気やパワーを結集して、競争の時代に打ち勝っていく覚悟を決めなくては なりません。その為には今の20代の若者や、10年後にふるさとに幸せを運ぶ10代の若者予備軍 達に、夢を伝え新発田の進むべき道筋を示す必要があるのです。

今の若者は決してカネや権力では動きません。ある意味、潔くそして賢明な市民なのです。市長も いい加減、特定の取り巻きの話ばかり聞いたり、組織選挙に関わる方々だけを周りに置くようなこと は卒業し、街に出て堂々と空気を吸ったらいいと思います。

私がこの度、僅かこれだけの「発展的な提案」をお持ちし、1万人の付託を持って、その行動を起 こそうとしているにもかかわらず、一度は約束を入れた面会を頑なに拒否するのには理解が出来ませ ん。やはり市長は密室が好きなんだと確信いたした次第です。今後は少しでも開かれた行政執行部に なるよう期待します。

 

以上