Q1. 今こそ未来へ向けての戦略的投資を考えるべき時ではないか
昨年度に続き財政調整基金の積み増しが見込まれる。街の魅力を磨き都市間競争に勝ち残るには、自動運転やスマートシティなどの先端技術開発、美容や健康長寿などの研究支援、デザインラボ等のソフト産業誘致が有効と考える。また、観光&文化の拠点になり得る「ミュージアム」は、基金を設けるなど将来に向けての準備を行ってはいかがか。
A1. 基金の創設を明言する段階ではないと考えている
食品工業団地や市内遊休地への企業誘致をはじめ、市内企業の新たな投資に対する支援による地域経済の活性化や雇用確保を第一に進める。一方では、最先端技術を活用する研究施設やクリエイティブな産業の誘致も将来への投資として必要と考えている。それらの企業が望む環境や条件などを含め、引き続き研究していく。「ミュージアム」等の基金は、建設整備費、運営費、維持管理費など、大きな財政確保について十分な検証が必要である。建設を前提とした基金の創設を明言する段階ではないと考えている。
Q2. 紫雲寺風力の株式売却についての説明は足りているのか
何の予告もなく第三セクター運営から撤退する旨の報告があったが、議会報告は全く無かった。好調な経営状況から企業価値が適正であったかを伺う。
A2. 今後発生する費用を考慮すれば資産価値は低いとのこと
売電事業は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度により近年は売電収入が確保できており、単年度収支が黒字化するなど安定的な経営状況だ。昨年度の決済報告書によれば繰越利益剰余金を計上しており、企業価値は高いように思われる。しかし、税理士の評価では、稼働から17年経過し耐用年数に到達している風力発電施設は、修繕費や風車4基分の撤去費など今後発生する費用を考慮すれば資産価値は低いとのことで、株価の算定額は市の出資金510万円を下回る結果となった。